金沢第二住宅
昭和53年着工。5棟・全350戸。
並木内3箇所にある、横浜市営住宅の一つです(金沢第一は1丁目5街区・第三は3丁目18街区)。
各棟エントランス前にはカニのタイル。棟番号に合わせて匹数が変わります。
並木1丁目各所に設置されているこのタイルは、同じような建物が多い団地内で子どもが自分の家を間違えないようにするため、という説も。
7階建ての高層棟。窓が大きく取られた吹き抜けのエントランスホール。
南側外壁にも吹き抜けのような造形が。
棟と棟の間に広がる芝生スペース。
「虫がつかない植物に限り可」という自治会からの条件で、園芸をする方の姿もちらほら。季節によっては野菜の他、菊からムカゴまで、多種多様な植物が見られます。すぐ隣が金澤緑地ということもあり、緑が多い印象です。
大容量のコンテナスペース。燃えるゴミ・プラごみが左右で分けられ、その間を収集車が通りぬけることが出来る機能的なつくり。
趣きのある集会所。
毎年の恒例行事である夏祭りは、盆踊りの櫓を工務店に依頼して組むほどの本格的なもの。年明けには集会所前で餅つきも。
そのほか、棟ごとに企画・主催する月替わりのレクリエーションもあり、焼き鳥やバーベキューを行うのだそう。
夏祭りが行われる、通称「三角公園」。
餅つき直後の集会所には、かまどと薪の名残が。
埋立てられた当初、1-5棟の横(下の航空写真・黄色枠の部分)にトーテムポールと長い滑り台があったというお話が当サイトに寄せられ、その後近隣にお住まいだった方から写真をご提供いただきました。
今の団地内に当時の姿をご存知の方はほぼ居ないのではとのこと。そのため詳細な時期や経緯は解りませんでしたが、昭和63年に撮影された航空写真では駐車場へと姿を変えているのを確認できます。
並木1丁目は当初、住居数の3割程度しか駐車場が設計されていませんでした(車が各家庭へそこまで普及しておらず、それでもむしろ多いと言われていたそう)。次第に問題になりはじめた駐車場不足の解決の先駆けとして、昭和61年にブラウンハイムが増設を行っていることから、金沢第二住宅もおそらくそれに続いたものと思われます。
カラー写真もいただくことが出来ました。
カラフルでかなりインパクトのある公園だった様子。
駐車場入口の案内板などにも歴史を感じるエリアです。
参考文献
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