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並木中央小学校

※ 校舎については並木第二小学校にも記載しています。あわせてご参照下さい。

横浜市立並木中央小学校

2006年(平成18年)4月開校。

並木第二小学校・第三小学校を再編統合し新設されました。

創立記念日は、並木のまちの小学校として愛されることを祈念し「な(7)み(3)きの日」7月3日に。

横浜市立並木中央小学校・名称アンケート

保護者に配布された新校名アンケート。

カタカナ名も候補に挙がり、全国でも珍しいという理由で人気だったそう。

校舎は第二小学校から引き継ぎ、開校に合わせて耐震・改修工事を実施しました。

横浜市立並木中央小学校・改築

2箇所あった昇降口の1つを来賓用玄関・放送室・ギャラリースペースに。

横浜市立並木中央小学校

保護者による装飾が楽しい広場。 この裏に児童用の更衣室が新設され、体育の着替えが出来るようになりました。

コンピューター室、音楽室、図書室など、再編統合前からの部屋も充実しています。

横浜市立並木中央小学校・コンピューター室・音楽室
横浜市立並木中央小学校・図書室

横浜市立並木中央小学校・絵本広場

多目的広場。窓からは富岡川沿いの桜が見え、子どもたちだけでなく教職員にとっても憩いの場に。

横浜市立並木中央小学校・多目的室

3教室分ほどの広さの多目的室。

横浜市立並木中央小学校・国際教室

国際教室・特別支援学級も。

 
横浜市立並木中央小学校・校章

校章・校歌は地域と卒業生からの応募を基に決定されました。

校章原案は中央小の第一回卒業生によるもの。子どもたちの成長をあらわす6枚の葉と、並木の街を象徴する桜と銀杏を配置。まちと共に歩み、まちの愛につつまれて育つ子どもたちを表わしています。

横浜市立並木中央小学校・校章募集

応募作品は今も全て大切に保管されています。

横浜市立並木中央小学校・校歌

校歌作詞は第二小卒の萩原あゆみ氏、作曲は第三小卒の轟千尋氏。

子どもたちの学校生活と卒業後の未来へはばたく姿を、大らかに描きます。

 
横浜市立並木中央小学校・校舎

中央小学校では開校初年度から「言葉の力」に着目し、国語科の充実を図っています。

「言葉」を通して自分自身を見つめ内面を充実させると同時に、友達・地域社会といった周囲とのコミュニケーション力を養えるように。また、「気持ちの良いあいさつができる」という当たり前のことを、高度に、しかも1人の生徒もこぼさず身につけられるように……。これらを中央小教育の大きなテーマとし、日々授業研究を重ねています。

横浜市立並木中央小学校・国語科授業

校内のあちこちに掲示されている「ことば」のコラムは、教職員による手作り。

子どもたちは、スピーチ力を養うためのプロセスを1年生の時点から学びます。

まずは何のためのスピーチかを明確にすること。原稿用紙は市販のものではなく「〇分で〇文字」という、話す速度の目安がわかるオリジナルのものを使用。

生徒同士で意見を出し合いながら推敲し、本番ではメモを持たずに人前に立てるよう練習を重ねます。

横浜市立並木中央小学校

子どもたちは授業で学んだことを朝礼で披露し、それに対して、校長を含めた先生方が声掛けを。この振り返りによって、子どもたちの内側から湧きおこる確かな自信へとつなげます。

スピーチ力は学外でも評価され、警察署から交通安全イベントへの出演を依頼されることなどもあるのだそう。

時にはスピーチ中に詰まってしまう生徒もいますが、聞く側の子どもたちは過去に自分も同じ経験をしているからこそ「話の続きを待つことができる・聞く姿勢が崩れない」のだといいます。

こうして培われたものは、朝礼だけでなく様々なイベント(運動会や音楽発表会「ドリームコンサート」など)で他の学年の演奏を聴く側の力にもつながります。

毎年教職員は変わるため、「子ども同士を見合う」こともまた中央小の大きなテーマの1つ。言葉の力を積み重ねた上級生の姿が、低学年の励ましになることも。

6年生の宿泊研修からの帰りに合わせた下級生からのプレゼント。

校内には学年を越えた繋がりを感じる掲示物も多く見られます。

学びの集大成の1つが、6年生の越後宿泊体験学習。施設に一泊した後、翌日は近隣のご家庭に「民泊」をします。事前の手紙での交流から、移動中の公共マナー、宿泊先のご家族との対話と、コミュニケーション能力がしっかりと養われているからこそ行うことの出来るイベントです。

10周年にあわせて一新された投擲板。この企画も国語の授業で意見文として提案され、

強度調査から許可を得るところまで子どもたち自身が行ったとのこと。

中央小は開校初年度からこれまで、市の教育実験校・文部科学省の学習指導実践研究協力校などに指定され、国としての国語教育のモデル校となってきました。

平成20年度から開催している授業研究発表会では、横浜市内外から教職員が集まって全クラスの授業を見学し、各校の教育につなげています。

この日は教室内外に溢れるほど大人が見学に訪れますが、 日頃からの成果で、子どもたちは動じずに普段通りの授業を行うことができます。

 

富岡川沿いに大きく枝を伸ばす桜。

毎年地域の人たちの目を楽しませてくれます。

初代校長・酒井宏先生は第二・第三小の再編統合にあたり、あえて各校のいいとこ取りをせず、土台を全くのゼロにして学校をスタートさせました。

それと同時に「まち」とのかかわりを一層大切にすべく、地域住民を授業の講師として招いたり、逆に子どもたちが外へ出て長浜公園の植栽に携わったりと、様々な交流活動を続けています。

地域があってこそ中央小が成り立っている、という想いから、10周年時には「祝意」を一切用いず「感謝」とし、記念式を行いました。

10周年記念誌と、生徒によってデザインされた児童会マスコット「さくりん」。

子どもたちが並木の「ひと」「もの」「こと」から多くを学び、「まち」の良さを実感し成長していくように…。たくさんの方々の想いと願いが込められた小学校です。

 

参考文献

並木中央小学校 創立10周年記念誌

学校だより 2018年7月号 8・9月号

協力

堀部尚久先生(並木中央小学校 第二代校長)

川村真弘先生(中央小 初代副校長・第一小 第十二代校長)

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