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並木幼稚園


並木幼稚園

1980年4月創立、東京目白の学校法人ミネルヴァ学園を母体とした幼稚園。

シーサイドライン並木北駅から徒歩1分。岡本太郎の壁画「海辺の太陽」が目を引きます。

並木幼稚園

左 『園だより』昭和55年6月号(コピー)

右 並木幼稚園入園案内より。竣工式の岡本太郎氏。

創立者の小嶋禮子氏と岡本太郎氏が現地で打ち合わせをしたのは、開園を控えた2月のこと。「子どもに一流のものを見せることで本物を識別できるようになる」という理念から制作を依頼された岡本氏は、「何か海にちなんだものがいいね。海辺の太陽!シーサイドタウンにシーサイドサン。語呂も合う。」と、テーマと構想を膨らませていったのだそう。

5月中旬に原画が完成。その後岐阜の工房でガラスのモザイクが制作され、6月に岡本氏の指導の下で園壁に貼り上げられました。

並木幼稚園

縦7m・横10m。当時の岡本太郎作品の中では最大級の壁画。

子どもの目線で見上げるとこんなスケールです。

単純に2センチ角のモザイクでこの面積を埋めると17万5,000枚が必要になりますが、筆の線まで細やかに再現するためにピースは1つ1つ手作業でカットされ、総数は23万枚に。

2009年の創立30周年記念全面修復の際には、色数も元の12から23色へ増やされ、より原画に近い仕上がりとなりました。

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細いラインを表現するためカットされたモザイク。

太陽だけ見ても、2種のレモン色・3種のオレンジ色が使われています。

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サインも忠実に再現。大人の手と比較してこの大きさ。

当初、保護者からは「奇想天外だ」などの意見も上がったそうですが、「『海辺の太陽』は子ども達に明るく元気で生き生きとする力を与えてくれます」と小嶋昭彦理事長。名画に触るという貴重な体験を、ここでは日常的にすることが出来ます。

並木幼稚園
並木幼稚園

団地に囲まれ、住人の見守りを感じる環境。裏手には金澤緑地(グリーンベルト)が広がり、秋はドングリをたくさん拾えたりと、緑の多さも良い様子。運動会は並木第一小の校庭で行います。

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3台の送迎バスが、並木だけではなく野島~杉田周辺まで運行中。

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「国際的に通用する幼い芽を育てたい」と英語あそびを取り入れたり、専任講師によるリトミックやピアノ・体操・水泳などの専門指導を行っているのも特色。

幼稚園事業に加え、時間を延長した預かり保育・2歳児を対象とした月1回の「にこにこ保育」にも取り組んでいます。

※ 園内写真は、子どもが写らないことを条件に許可を頂いて撮影したものです。

全国から壁画見学者があるそうで、とても丁寧に快く応じてくださいます。希望の際は事前に電話でお問い合わせ下さい。

 

参考文献

並木幼稚園 園だより(S55.6)

読売新聞 横浜版「岡本太郎の壁画 鮮やかに修復」(2009.8.28)

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