top of page

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

(※正式には「gionbune」は小文字表記です)

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

「公園愛護会」とは、公園を快適で楽しい場所として維持するために活動するボランティア団体のこと。横浜市や金沢区土木事務所からの援助を受けながら、並木内でも10以上のの愛護会が活動をしています。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会は、2017年8月に発足。主にスタンドアップパドル(SUP)での水上清掃と、自転車などでの緩やかなゴミ拾い活動を目的としています。

すでにふなだまり公園には愛護会がありましたが、活動は陸地の一部分に限定されていました。そのため、水域を活動範囲に含めた新たな会を結成することに。既存団体と区別するため、名称にふなだまり公園の重要な要素である「祇園舟」を加え、その活動をスタートさせました。

 

愛護会の始まりは、近隣でSUPが出来る場所を探していた現会長と、以前から毎日自転車でゴミ拾いをしていた副会長との出会いから。楽しみながら公園環境を整えたいという双方の想いが一致したのがきっかけだそう。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会・SUP

横浜SUP倶楽部が主催する大岡川などでの清掃活動に参加している会長。「水上のゴミ拾い」という新しい感覚を、ふなだまりにもと持ち込みました。マジックハンドを使ってゴミを集めます。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会・ゴミポタリング

「ゴミ拾い」と「ポタリング(のんびり緩やかなサイクリング)」を合わせて「ゴミポタリング」という言葉を造った副会長。愛護会のモットーになっています。

並木の公園愛護会は自治会に付属するケースが多く、年数回の草取り以外は土木事務所任せという所がほとんど。その中でgionbune公園愛護会は、自主的に集まった10代~70代という幅広い年齢で構成される珍しいケースです。

メンバーの居住地も近隣に限らず、「3丁目から散歩がてら歩いてくる」「今は違うけれど並木出身」「SUPつながりで中区から」という方も。

愛護会に参加することで異なる年齢層とのつながりが増え、人生の先輩達から味噌づくりや竹馬を教えてもらったり…という交流まで広がっているそう。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会・清掃活動

清掃の後の交流も和気あいあいと。

若い層は「SUPに乗ってみたい」、年配の方々は「次世代のためにふなだまりを綺麗な場所に…」など、参加への想いは様々ですが、活動を通して街づくりの核になる部分を知ることが出来ます。

 

活動は主に毎週土曜日早朝ですが、有志メンバーが毎朝歩道のゴミ拾いを行っています。

富岡並木ふなだまり公園
富岡並木ふなだまり公園
富岡並木ふなだまり公園

綺麗な朝焼け。日々の移り変わりを、メンバーの写真から知ることができます。

「どんな人にもこちらから挨拶をしよう」という想いが伝わり、最初は遠慮がちだった通りすがりの会社員・学生たちが笑いかけてくるようになったり、別の場所でも会話を交わすほどの顔見知りになることも。

ポイ捨ては確実に減っていて「きれいになったね」と言って下さる方も増えているといいます。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会
富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

水辺のゴミは乾かして回収…の繰り返し。地道な作業です。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

自然との共生も大切に。冬季は渡り鳥に配慮し、水上活動はお休みします。

活動を広く住民に知ってもらうため、定期的に体験会も行っています。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会
富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会・SUP

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

市の公式愛護会キャラクター「あいごぽん」をメンバーがオリジナル仕様にアレンジ。活動を可愛らしく伝えます。

 

土木事務所からの指導を受けながら、コンポストや花壇も新設。将来的には周辺の植生も、より地域に適したものになるよう模索したいとのこと。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

ふなだまりの水の半分は海から、そしてもう半分は富岡川からのもの。公園を綺麗にするためにはさらに上流のことも知るべきなのではと、源流を辿る試みも行われました。

葦植えの実験や、関東学院大学の機材協力による水質調査も始められています。

富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会

gionbuneの名称は発足の際に富岡八幡宮から許可を得て付けられました。2018年からは、「コレナミ(これからの並木をつくる会)」が担ってきた祇園舟に関わるイベント(艪漕ぎ船体験会など)を引き継ぎ、清掃活動に留まらず、富岡地区の歴史や文化の継承にも力を入れていきたいと現会長は話します。

今はまだふなだまり公園での清掃活動以外でのSUP利用には色々と課題がありますが、更に産業団地方面への水辺環境整備など、たくさんの構想がある様子。2018年には横浜市市民局主催の「ティー・ミーティング~ようこそ市長室へ」で林文子市長と意見を交わしました。

富岡並木ふなだまり公園・SUP

「もっとみんなに近い水辺へ」をテーマに活動する愛護会に、今後も注目です。

 

感謝

一部写真を愛護会のみなさまからお借り致しました

参考文献

Comments


entry

​category

tag

関連記事
bottom of page